ヤマダ マコト『テーブルの上のスカイラーク (新潟文楽工房)』、感動のうちに読了。流行り廃りなど無縁なこういう作品が書ける人がいることだけで嬉しくなります。何かを目指して頑張っているひと、挫折しかけているひと、全員におすすめ。 https://t.co/IxeoEcFMeh
— 佐藤和彦 / えあ草紙工房 (@satokazzz) 2015, 11月 1
あとがきによると、それぞれ主人公の異なる連作短編集だったもののリメイクだそうですが、山田太一のドラマでも見ているような優れた群像劇でした。本作での二人の語り手が入れ替わる形式も見事に成功していて、特に第十章には感心しました。密度の濃い素晴らしい文章だと思います。
— 佐藤和彦 / えあ草紙工房 (@satokazzz) 2015, 11月 1
ただ、送り仮名とかの誤字脱字はやはり気になる。感動シーンでのちょっと滑稽な感じの間違いとか、もったいなさすぎる。専用ツールでチェックできる範囲だと思うので、次回作から是非改善して頂きたい。
— 佐藤和彦 / えあ草紙工房 (@satokazzz) 2015, 11月 1
その後の著者さんとのやり取りも貼っておきます。
@satokazzz ありがとうございます。でも、今回はさすがに、エンタメとしては失敗じゃないかなと、ちょい反省してます。こういう趣味の作品は、もっと実績を積んでからの方が良かったかな、と反省してます
— 新潟文楽工房ヤマダ (@niigatabungaku) 2015, 11月 1
@niigatabungaku はなからそういう作品だとは思っていなかったし、自分の場合、エンタメ的な部分で読書の喜びを感じたことが殆ど無いので(映画も同じか)、全然問題ないですけどね。どうしてそういう部分に拘るのか、その事のほうが不思議ですよ。
— 佐藤和彦 / えあ草紙工房 (@satokazzz) 2015, 11月 1
@satokazzz それは怖いからだと思います。自分の作品について、意図した通りに読者に伝わっているか。それが本当に魅力あるものかどうか、っていうのは書く側には分からないものです。だから、確実に多くの人に楽しんでもらえるサプライズやエンタメ要素がないと不安になります
— 新潟文楽工房ヤマダ (@niigatabungaku) 2015, 11月 1
@niigatabungaku 流通しているもののほとんどがエンタメだけど面白いと言われるのはほんの一部で、そうじゃないタイプでもヒットすることもあるし、「人々が楽しめるのはエンタメ要素」というのはちょっと違うような気もしますけどね。科学番組に芸能人を出しちゃうような……
— 佐藤和彦 / えあ草紙工房 (@satokazzz) 2015, 11月 1
@satokazzz その認識はまったく正しいと思います。でも、今回出してみて、やっぱり自分にはこういう作品は向かないのかなと。もちろん個人的には気に入ってるし、気に入ってくれる人もいるだろうなと思いますが、少数派な予感が。次回です、次回。次の長編は多分、自信作になると思います
— 新潟文楽工房ヤマダ (@niigatabungaku) 2015, 11月 2
著者心理は面白いですね。いずれにしても、私にはとても良い小説でした。