牛野小雪『ターンワールド 上』読了。例えれば視界の狭いゴーグルをずっと装着して歩き続けているような、目の前に突然現れるものに驚きながらも全体像が見えないまま次々と通り過ぎていく、そういう不思議な旅の話。純文学的な語りから下巻へ。 http://t.co/yhsjsufEfE
— 佐藤和彦 / えあ草紙工房 (@satokazzz) 2015, 6月 27
牛野小雪『ターンワールド』読了。上巻の途中で池澤夏樹の『スティルライフ』を読みたくなったとツイートしたけど、その冒頭は、”この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。世界はきみを入れる容器ではない。”というもの。そして… http://t.co/hNXkEA6pT4
— 佐藤和彦 / えあ草紙工房 (@satokazzz) 2015, 7月 4
“世界ときみは、二本の木が並んで立つように、どちらも寄りかかることなく、それぞれまっすぐに立っている。”と続く。現段階の自分なりの解釈はこの文章のようなもの。実はバスの事故でタクヤは既に死亡しているのかと思いながら読んでいて、どうもそれは違ったみたいだけど、異世界に
— 佐藤和彦 / えあ草紙工房 (@satokazzz) 2015, 7月 4
放り出された中で、”世界の死を願う”というアイデアを思いついた瞬間に彼は世界と対等になったと、大雑把だけどそういう解釈。スタイルとしてはカフカとか安部公房とか連想したけど、まあ当分いろいろ考えさせられることになる作品。つまり傑作だってこと。是非読んでみてください。
— 佐藤和彦 / えあ草紙工房 (@satokazzz) 2015, 7月 4
ついでにその池澤夏樹『スティルライフ』もオススメしときます。 スティル・ライフ [楽天] http://t.co/N6QdDfFxLX#rbookspic.twitter.com/KwST2UAXBB
— 佐藤和彦 / えあ草紙工房 (@satokazzz) 2015, 7月 4
ターンワールド、死の淵から蘇って病院で目を覚ますパターンと、世界を道連れにして死ぬパターンを想像してたんだけど、前者はちょっと安直だしなぁ…なんてことを考えていたから、自分としてはかなり意外な結末。 というふうに、いつまでも尾を引く作品。
— 佐藤和彦 / えあ草紙工房 (@satokazzz) 2015, 7月 5